『集団で他人を傷つけるハイエナ達よ
鏡を見たことがあるのかい
君も 君も君も 僕にはみんな同じ顔にしかみえやしない
姿無き悲しい者達よ』
衛は誠をイジメた人間の名前を聞き出そうと、下校途中の俊平を待ち伏せた。衛の
気迫に怯える俊平は、留加らの名前を告げて逃げ去り、その直後にバイクにはねられ
てしまう。留加ガイジメに荷担していたと知り、衛はマンションを訪ねた。しかし
留加は、精神のバランスを崩し現実逃避から5日も眠ったままでいた。衛はそんな
留加の首をしめようとする。
『僕には誇りがあるんだ
そう とうさんの息子だという誇りがね
泣いている人がいたら助けてあげる
どんな人にも平等に優しくしてあげるんだ
とうさん おとうさん
僕は大人になったら あなたのようになりたいんだ』