ストーリー
第10話 『 残された標的 』



『集団で他人を傷つけるハイエナ達よ

 鏡を見たことがあるのかい

 君も 君も君も 僕にはみんな同じ顔にしかみえやしない

 姿無き悲しい者達よ』


 衛は誠をイジメた人間の名前を聞き出そうと、下校途中の俊平を待ち伏せた。衛の

気迫に怯える俊平は、留加らの名前を告げて逃げ去り、その直後にバイクにはねられ

てしまう。留加ガイジメに荷担していたと知り、衛はマンションを訪ねた。しかし

留加は、精神のバランスを崩し現実逃避から5日も眠ったままでいた。衛はそんな

留加の首をしめようとする。




『僕には誇りがあるんだ

 そう とうさんの息子だという誇りがね

 泣いている人がいたら助けてあげる

 どんな人にも平等に優しくしてあげるんだ

 とうさん  おとうさん

 僕は大人になったら  あなたのようになりたいんだ』