『 僕はまだ この圧力に気づいてもいなかったんだ
唯一 そう 僕の唯一の この安らぎの場さえもが
しだいに暗く 閉ざされていく
見えない何かに 圧力をもって』
写真をばらまいた犯人を誠だと決めつけた宮崎は、体育の授業中、誠だけを倒れる
まで走らせた。さらに悦男が宮崎に、体罰のことを誠から相談されたと嘘をついたた
め、宮崎の誠に対する憎しみはますます募る。ある日、和彦がいじめで腕を骨折。
犯人は留加だが、和彦は誠にやられたと言い出す。連絡を受けた衛は学校に向かう。
衛は怒り、誠の話を聞こうともしない。味方だった留加や衛までが離れてゆき、
級友のいじめは悪化する一方。誠はしだいに絶望の淵に…
『 僕の目をあげる もう君を見なくてすむのなら
僕の耳をあげる 君の声を聞かなくてすむのなら
僕の口をあげる もう誰とも話したくないんだ』