『 僕の目をあげる もう君を見なくてすむのなら
僕の耳をあげる 君の声を聞かなくてすむのなら
僕の口をあげる もう誰とも話したくないんだ 』
社会人野球の選手をやめてラーメン屋を開業した衛は、自慢の一人息子・誠を名門
私立の修和学園に編入させた。誠は後妻の夏美と小さなトラブルはあるが、明るく
素直に育っていた。千尋が担任するクラスに入った誠は、入学早々イジメの現場を
目撃し、ホームルームでイジメを撲滅しようと演説する。翌朝、誠の机の上には、
一輪の菊を活けた牛乳瓶が置かれていた。
『 きっと僕はうまくやっていけるさ
何も心配は要らないよ
みんなやさしい友達なんだから 』