ストーリー
第9話 『 少年の亡霊 』



『僕の背中には発条があるんだ

 壊れて飽きられるまで

 あるいは 次のおもちゃが見つかるまでは  酷使される

 君自身が オモチャにされたことはあるのかい

 順番はいつか巡って来るんだ 突然に 容赦なく』


 生徒たちの間で、宮崎を殺したのは誠の亡霊だという噂が流れていた。

そんななか、衛は、誠が生前書いた手紙を持って、学校を訪ねた。そして生徒たちの

前で、「手紙には誠をイジメた人間の名前が書いてある」とウソをつき、誠の位牌に

謝ってほしいと頼んだ。一方、留加は悦男の机から、母親の合成ヌード写真と宮崎の

体罰写真を見つけだす。




『誰かを憎んだり  蔑むことのない やさしい世界に生まれたい


 競争もなく 互いに労わり合うその世界では


 傷つけあう事や まして 殺すことなどありえない


 人間としての尊厳に満ちているんだ』