『 僕はわからないんだ
教えてほしい
いったいなぜ 僕だけが たった独りここにいるのか
誰か どうか 誰か教えてほしい
それが何かの罰ならば 僕は いつまでこうしているべきなのか』
誠はイジメに耐え切れずとうとう学校を無断欠席した。そんなある夜、
ゲームセンターにいた誠が補導される。迎えに行った千尋は誠を部屋に招き、
学校に来ない理由を問いただす。誠は千尋にイジメの真相を打ち明けようとするが、
そこへ悦男がやって来る。翌日、衛は無理やり誠を学校に連れて行くが、誠を待って
いたのはさらなるイジメだった。
『 おとうさん
僕はとてもうれしかったんだ
もう一度 キャッチボールができたから
ほら 昔よりもずっと強いボールが投げられるって
誰よりも知ってほしかったから』