『時よ 時よ 僕の血を流した傷が やがては癒えるように
この暗闇が 晴れる日もくるのだろうか
すべてを過去にして 今を楽しめる日が
いつか この僕にも』
衛は誠の死から立ち直ろうと、再び少年野球のコーチをはじめた。そんななか、
宮崎は誠が持ってきた写真の出所をつかもうとしていた。写真は誠に体罰を加えて
いるようにも見えたからだ。悦男に頼み写真部の部屋を捜索するが証拠になるものは
出てこない。一方、誠の死のショックで学校を休んでいた留加は、自ら頭を机に打ち
つけ病院に運ばれる。
『狼達には良心の痛みなどない
集団だから 罪悪感は薄れていくんだ
ああ 僕に鉄の体があれば 彼らと戦うことができるのに
鋭い牙もけして通すことのない 鉄の体と 強い意志が』