『僕はとても疲れて このまま眠ってしまいたい
このままだと負けなのだろうか
悔しいけど僕は それでもきっと
眠ってしまうんだろう』
衛は涼から受け取った「僕は殺されるだろう」と記された誠の手紙を読み、大きな
ショックを受けた。翌朝、衛は誠の遺骨を抱えて学校へ行き、登校してくる生徒たち
から誠の死の真相を聞き出そうとする。マスコミも誠の自殺を取り上げ、学校に詰め
かけた。衛は、誠の身辺に何が起こっていたのかを知りたい一心で、千尋に誠の手紙
を渡す。
『僕はきっと殺されるだろう
ある時は 猫の爪で弄ばれる小さな鳥のように
ある時は 腹を空かした狼の群れの牙で
僕は追い詰められ 甚振られながら
そして確実に 殺されるだろう
彼らによって』